2016年11月3日、第4回思風会全国大会inTOKYO

今年の思風会全国大会のテーマは

「伝える力~限りなく広がる~」

第1回は東京にて「風になる」第2回は名古屋にて「共に学び、共に育つ」第3回は大阪にて「つながる」というテーマで開催。今回のテーマ「伝える力~限りなく広がる~」
自分の思いを伝えるというのはとても重要な事です。しかし、それだけではなく新しい時代を未来の社会に伝えるというのはもっと重要ではないでしょうか。

今回はテーマの通り、伝えるという事で初めての方にも参加しやすい様、趣向を凝らしての開催となりました。
有志の実行委員会のメンバーが何度も打ち合わせを重ね、今日の為に一丸となって築き上げた素晴らしい全国大会になりました。

下記に当日の様子をお伝え致します。

・オープニングはチャッキリの演奏からスタート

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第一部、思風先生から感性論哲学とは?について

冒頭、命(生命)の本質は感性という事で思風先生からお話を頂きました。

命は感性によって生かされており、感性を磨かなければ素晴らしい人生を送る事は難しい。感性を輝かせようと思ったら、「俺はこの為なら死ねる」というものを見つける事。命が一番輝くのは死ねるという程のものに出会った時こそ、命が生かされる。

 

続いて、「思風先生に聞いてもいいですか」という事で中学生の本堂さんから思風先生への質問

はじめて学ぶ方、年齢や立場に関係なく感性論哲学に親しんで頂ける様に、感性論哲学を難解な哲学として捉えず、純粋に感じたものを大切にしながら、それを理性(理屈)で考えず、感じた事を大切にしてほしいという事で質疑応答を身近な生活での悩みや問いに対して質問を頂き、思風先生にお答え頂きました。

 

思風先生の講演から

説得と納得について

相手に分かってほしい、分からそうというのが説得。それを説得論理と言い、説得論理の背景には「人間の本質は理性」という考え方がある。相手に対して理性を基に説得しようとすると相手は反感を抱き、自分の都合のいい様に曲げて理解をしながら話をしてしまう事が多い。自分の真意がなかなか相手に伝わらない。だから物事がうまくいかない場合が多い。

それに対して、納得論理は人間の本質は感性(心)という考え方。
自分の心を使って、相手の心に話かけるという事。心遣い、相手の気持ちを思いやる、相手に配慮し状況を考えた上で話をする。理屈ではなく置かれている状況や背景、気持ちを基に。

感性論哲学では、いかなる正義でも相手の心を傷つけるような事は悪である。

 

第2部懇親会

懇親会では思風先生と長年の付き合いのある行徳哲男先生から熱いメッセージを頂きました。

昭和51年12月4日、芳村思風先生 34歳の時、「感性論哲学の世界」という本を自費出版し渋谷駅前の大盛堂という書店にて本を並べた翌日。

行徳哲男先生が何気なく、その本屋に立ち寄って、
「感性論哲学の世界」を手にした。

「考え方ではなく感じ方が人間を決定する」

行徳先生は、扉に書かれたこの言葉を見て、衝撃が走った。自分がやってきたこと、やろうとしていたことの裏づけが、その本に書かれていた。今までやってきたことに間違いはなかった!そう確信したそうです。行徳哲男先生は、その日のうちに、芳村思風先生に連絡を取った。翌日、芳村思風先生は、三重県鳥羽市から、東京の行徳哲男先生のもとへ駆けつけた。「その日から私の人生は変わりました」と芳村思風先生は仰ります。

「感性」という言葉すら、今のようにはとらえられていなかった時代。
「理性」を磨くことが第一の時代。
「人間の本質は、理性である」と言われていた時代。

「人間の本質は、感性である。」34歳の時書いた「感性論哲学の世界」を、自分の考えを、一人でも聞いて欲しい。ただそれだけの気持ちで、本屋さんに置いてまわった。行徳先生が、実業の世界へと結び付けてくれた。

感性論哲学を人生に活かす。感性論哲学を経営に活かす。

多くの経営者の方が、感性論哲学との出会いで「自分の中に1本の芯ができた」と話されています。