感性論哲学の時代へ

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感性論哲学の時代へ

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芳村思風一語一会 vol.5172 ☆☆☆☆☆ 感性論哲学の時代へ ☆☆☆☆☆ 私が感性の研究を始めたのは、1962年20歳の夏であった。 時代は、第1次高度成長期の後半で 池田勇人首相が「所得倍増論」を政策として掲げていた。  科学的合理主義が社会を支配して 哲学無用論が唱えられ、 理性を原理にしてすべてが合理化されていく 理性万能の時代であった。  そんな時代の中で、若者たちの間には、 ロカビリーやロックンロールが熱狂的に流行し、 プレスリーが世界的な大スターとして活躍をしていた。 また全学連による様々な権力支配に対する 抵抗運動が過激に展開されていた。  20世紀後半に入ると、 単純に理性のみに原理を置いて 経済的豊かさと物質的豊かさのみを目的とする 科学技術文明が急速に発達し、 その結果自然破壊、環境破壊、人間性の破壊、核廃棄物など の大きな問題をつくりだしてしまった。  ようやく人間はここにきて初めて、 我々は理性を正しいとして信じて生きていても良いのか という原理的反省を持つことになったのである。  このような時代を背景にして 石原慎太郎の「太陽の季節」という小説が生まれ、 映画化され石原裕次郎がデビューした。 社会倫理や既成概念に支配されず無軌道な生き方をする「太陽族」という言葉が生まれた。  私は、このような時代の中で大学生活過ごしながら、 直感的に、時代は理性の時代から感性の時代へと動いていると感じたのである。 大学卒業の寄せ書きに 「理性の足音は遠ざかり、感性の足音が聞こえてくる」と書いた。  当時はまだ理性の哲学万能であり、 私が20歳から独自にまとめた感性の研究をまともに評価する人はほとんどいなかった。  学校教育は理性教育の黄金時代であったのである。 私の感性の研究を教授が評価しなくても、 私には昭和30年代を生きる青年の1人として プレスリーや太陽族やサルトルに魂が共振して、 やがては「感性の時代」がくることに確信があった。  だから私は不遇の中にあっても、感性の研究を止めなかったのである。 今から見れば、私の20歳の決断は正しかった。  34歳の時に出版した「感性論哲学の世界」を 渋谷の大盛堂書店で行徳哲男先生が手にとってくださり、 経営者の方々に感性論哲学を語る場をつくっていただいた。  感性論哲学と社会をつなげてくれた。 以来47年間共に同志として歩ませていただいている。  今時代は急激な変革期を迎えている。 コロナが時代を一気に進めていく。 「大悪おこれば、大善きたる」(日蓮聖人)  理性の時代から、感性を原理とした愛の時代へと 着実に歴史は進み始めている。  政治や経済や社会が、 感性論哲学が提唱する政党のない 「統合政治」「人格主義経済」「互敬主義社会」 へと変わるためには 「勝つことよりももっと大切なことは、 力を合わせて共に成長すること」 という価値観を全人類が持つ必要がある。  今私たちに必要なことは、心の底から湧き上がってくる理想を持つこと。  感じてこそ人生。 命から理屈抜きに湧きあがるものがあってこその人生なのです   ※「風の思い 2」より (完売しました)   やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・  10月1日(日)広島から、3年ぶりにの想いを発信します 思風会全国大会です 講演のみの参加もOKです 懇親会は、会場の都合で100名限定   ●芳村思風先生の勉強会 ・9月26日(火)四日市思風塾 18:00~20:00 ミッドランド経営 参加費:5,000円  ・10月1日(日)思風会全国大会 14:00~17:00 ホテルグランビア広島 17:30~ 懇親会 参加費: 講演会+懇親会:15,000円 講演会のみ  : 5,000円  ※参加申込受付中  ※お問い合わせ 思風庵哲学研究所 


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