テーマ「愛ある子育てとは~思春期から社会人へ~」で開催しました。
前回の復習から「経営者が今後あるべき姿」についてからお話頂きました。
経済界においても変化が求められている。
経営者として立派な人物が出てくる為には3つのうちの1つを体現しなければ。 偉大なる力を発揮する経営者として
1、大病
2、倒産
3、投獄
この3つのうちのいずれかを経験する事、実際には体験しなくてもそれと同等の厳しさを経験する事により 経営者として素晴らしい人物になれる。 人生一度は地獄に落ちる経験をする事で本当の自分の力を持つ事が出来る。
また、思風先生の体験談として「人生体験を基に感性論哲学の体系が成り立っている」
自分の中での苦しさ、悩みが根底にあるからこそ
自分に自信を持って話をすることができる。体験無しには真実を語る事は出来ない。
殆どの学者は本を読んだ事を基に話をしている傾向があり、それは他人が創ったものを話している事で重みを感じる事が出来ない。
体験の重みの中に地獄に落ちる体験があり、そこを乗り越えたからこそ話が出来る内容の重みがある。
先生が生まれた昭和17年、日本は極端に食べるもの、経済的な貧しさ、その中での家族の精神の崩壊など
あらゆる困難が降りかかってきた頃から夫婦間での悩み、子育ての悩みなど
先生自身も様々な体験を基に、現在の感性論哲学が出来たことを解説頂きました。
今回のテーマ「教育について」
感性論哲学において教育を語る時の根本の精神として
「教育は、国家盛衰の要であり、企業昇沈の因、一家存亡の鍵を握る大事業である」
親が子供を立派に育てる事は企業や会社で成功するよりも大切な事、人生の大事業である。
もし仕事、会社の業績が成功していたとしても家族を犠牲にして成り立っているのであれば成功とは言い難い。
そして、感性論哲学では子供の成長に従ってその時々に最適な教育を行う事が求められ年代別教育論を説いています。
特に0歳から3歳、3歳から6歳の期間において大切な事は子供の命から沸いてくる欲求欲望を大切にしてあげる。
結果が出るまで、意志の強さは欲求の強さでありそこに辞めないという大切な事がある。危ない、人に迷惑をかけるということで辞めさせるのはその子を殺す事になる。やりたい事はどんどんやらせる。
その中から使命や天分のつぼを見つける事が出来る。
理屈でおさえてはいけない。
0~3歳
1.赤ちゃんの心に、本当に安心して生きていくという安心感と信頼感をしみこませる。
2.生きることの原点である信じる力を傷つけずに維持する。
3.スキンシップを通じて子供に充分な信頼感と安心感、愛を感じさせる。
4.子どもの心を満たしきる。3~6歳まで(第一反抗期)
1.反抗させる。反抗させながら、その力を利用して教育する。
2.行動力と自制心(倫理観・善悪正邪の区分の基礎)を創ることを目的に教育する。
3.やりたいということを途中でやめさせず、とことんやらせる。命から湧いてくる欲求が行動力を作る。
4.物事を最後までやりとげるエネルギーを大切にする。
5.遊びの中で、自由にさせて創意工夫をすることを体感させ、常識にしばられないようにさせる。
6.絵本を読んであげる
7. 人に迷惑をかけたときだけは、「痛い」という感覚を体験させる。
8.この体の痛みは、大人になって人に迷惑をかけたとき、心が痛むようになる。6~10歳まで(善悪正邪の区別)
1.子どもが主体的に人間的判断をするための土台となる
大人の持っている常識としての善悪正邪の区別をしっかり教え込む。
2.自信を持って生きる力をつくるために、学問的に正しい知識を教え込む。
3.学ぶ喜び、やった~!できた~!という喜びと感動を与え体験させる。
4.子どもに質問して、教えてもらって、子どもをほめる。10~13歳まで(過渡期)
1.親は、先生を批判したりけなさず、先生を誉めて好きにさせる。
2. 何か質問されてもすぐに答えず、一緒に調べたり、どのようにすれば答えが出るか、その方法を教え一緒に考える。
3.10歳過ぎたらたたいたり、殴ったりしてはいけない。スパルタ教育・体罰はやめる。
4.天分を見つける努力をする。13~15歳まで(第二反抗期)
1.この時期に必要なことは、主体性と責任感の二つを作ること。
2.人格に目覚める頃だから、子供の人格を認めて接することが大切。15~20歳まで(自分で自分を教育する)
1.「自分で自分を教育することを教える。目的を持たせることが大切。
「将来どんな人間になりたいか」
「将来どんな仕事がしたいのか」
「将来どんな生活がしたいのか」 を問い、考えさせる。20~30歳まで
1.30歳までの人間には、大宇宙の偉大な進化の力が働いている。
2.「個性を磨きだす」 「常識で考えるのではなく、常識を考える」「自分に与えられた使命を自覚する」ことによって創造力を湧き出させる。
年代別教育論を実際に行う際、どこまでが子供になるかどこまでが大人になるか?を把握する必要がある。選挙権、犯罪適用の法律が低年齢化している中にありますが感性論哲学においては人間の肉体の成長は生理学的に27,28歳、それ以降は肉体的には維持できてもそれ以上の体力は作れない。
宇宙と命の関係性で感性論哲学では捉える。
27,28歳までは肉体的に未完成、その年齢を過ぎた30歳までを子供として捉えている。
30歳までに子供に対してどういう教育を施すべきか
論語の中で孔子も言っています。
吾十有五にして学に志す。
子曰、
「吾十有五而志于学。
三十而立。
四十而不惑。
五十而知天命。
六十而耳順。
七十而従心所欲、不踰矩」。「私は十五歳のとき学問に志を立てた。
三十歳になって、その基礎ができて自立できるようになった。
四十歳になると、心に迷うことがなくなった。
五十歳になって、天が自分に与えた使命が自覚できた。
六十歳になると、人の言うことがなんでもすなおに理解できるようになった。
七十歳になると、自分のしたいと思うことをそのままやっても、
人の道を踏みはずすことがなくなった」と。
この様に子供の成長に従ってその時々に最適な教育を行う事が求められます。今回のテーマでは13歳から15歳、15歳から20歳、20歳から30歳までの期間を中心にお話頂きました。
13歳は第2反抗期、理性に基づく反抗期
それが納まり、子供が志夢を持って生きていける年齢が15歳、15歳は自我の目覚め、自分で自分を教育できる年齢
15歳の段階において「見る自分と見られる自分」が出てくる年齢。
理性を手段能力に使って自己を成長させる段階であり、自己実現の人生を自らが決めて歩み始める年代。
そして人格への目覚めとして15歳から人生というものを考えさせられる。
子供に感じさせるためには
人生の問いを発する。
どういう問いかというと、この命を何に使うかどう生かすか、つまり何のために生きて何のために死ぬのか
命はこのためなら死んでもいいと思えるものに出会った時に美しく燃え上がる!それを命は望んでいる。
その為には、3つの問いが大切で
1、どんな人間になりたいのか
2、どんな仕事がしたいのか
3、将来どんな生活がしたいのか
それらの問いがないと目標の無い迷う人生、ぶれる人生の生き方になり生き方が定まらなくなる。
20歳から30歳まで 人生における大人としての成長
社会には様々な考えや価値観がある。それが社会の現実、社会を生きるには対立した人たちと共に生きる事である。
社会の中で生きる事は社会性であり、考えが違うという事は自分にないものを相手が持っている事でもあり
大人としての成長と思ったら自分に無いものを持っている人との付き合いが成長を作り出す原理相手から学ぶ事により相手を理解するという事が出来る。そして自分の考え方を変化(成長)させていく。という事であれば
何で相手がそう考えるかが見えてくる。そこにお互いが学びあうというパートナーシップの関係が出来上がる。
更に、人格を整え、社会を生きるための人間力を養う期間。人間力は現実社会に生きる力。さらに、その上に人格を磨く努力を積み重ねて人格の深さ、高さ、大きさを習得することで人物になれる。
お知らせ
東京思風塾の北澤修さんから「知覧に学ぶ会」主催 特攻隊の英霊に学ぶ
10月19日(木)14時30分から
世田谷山観音寺~六本木俳優座劇場
涼恵さん15周年記念コンサート
12月7日武蔵野公会堂18時開場、18時30分開演(終了予定20時30分)
涼恵さんは2015年12月開催の戦後70年記念&被災地支援チャリティイベント「日本(やまと)の響きと祈り」において歌って頂きました。
小野八幡神社に在職する神職さんで、
【権禰宜(ごんねぎ)】とされる職階にいらっしゃる方です。
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