どんなものにもある裏と表
芳村思風一語一会 vol.3908
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対存在
どんなものにもある裏と表
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「長所半分、短所半分」何度も聞いていただいた言葉です。
多くの方がこの言葉を聞いて「楽になれました」と話してくれます。
人間には長所もあれば短所もあることが、
みんなわかっていることなのに、なぜこの言葉に反応するのでしょうか。
それは、この言葉の根拠が腑に落ちたからです。
人間は、明確な根拠があることで自信を持って行動することができるようになります。
小さいころから「短所をなくせ」と言われることが多く
「短所は、自分の悪いところ」という意識が植えつけられています。
「短所がある自分はダメな人間」だと自己で決めてしまっています。
どんな人間でも長所と短所が、必ず半分ずつある不完全な存在です。
短所がない人はいません。完璧な人間はいません。
どんな人間でも長くつき合えば、必ず気に入らない所が半分でてきます。
自分が、気に入らないところであって、相手の短所ではありません。
光には影、善には悪、表には裏というように、どんなことでもふたつの側面があります。
宇宙は、プラスとマイナスのエネルギーバランスでなりたっているからです。
これを「対存在の原理」といいます。
少し前に「プラス思考」「ポジティブ・シンキング」という言葉が流行りました。
ここにも「マイナス思考はダメ」という意識が根底にあります。
プラス思考を意識しすぎると、現実とのギャップに苦しみようになってしまいます。
マイナス思考もあって当然です。
相田みつをさん流に言えば「にんげんだもの」あたり前です。
プラスだけでなく、マイナスもすべてを活かすのです。
そもそもプラスとマイナスや良い・悪いは、
人間が勝手に自分の立場で決めていることです。
立場が変われば正解も変わります。
人間らしく生きるためには、両方を活かすこと。
「人間は不完全」ということを自覚することが人間らしく生きる第1歩です。
「短所をなくせ」というのは、人間に完全を求めているということです。
短所が人間らしい謙虚な心をつくるのです。
短所のない人間はいない、なくす必要はない、あって当然です。
短所がなくなれば神さま・仏さまになる。神さま仏さまは、完璧です。
神さまにはなくて、人間にあるものは何か。
それは、肉体です。
肉体を持った人間だから、人間は自分の肉体がある場所からしか物は見えないし、
肉体のある場所でしか考えることができません。
人間らしい人間とは、短所があることを自覚して、
できるだけそれを出さない努力をする人です。
短所をできるだけ出さないように努力することが「愛」なのです。
そのうえで、自分の短所をさらけ出し、他人の長所でたすけてもらう。
短所は、他人を輝かせる「活人力」になるのです。
プラスだけでなく、マイナスも活かすことができるのです。
「風の思い」
~芳村思風 46の言葉~より
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・
●2019年度の思風会会員特典は、3月末ごろの完成予定です
遅くなって申し訳ありません
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・2月18日(金)
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思風庵哲学研究所
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