説得から納得へ

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説得から納得へ

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芳村思風一語一会 vol.3371
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説得から納得へ 
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伝える力には、2つの側面があります。
ひとつは、自分を誤解されずにわかってもらう力。
2つ目は、相手を誤解することなく理解する力です。

自分のことをわかってもらうためには、
相手のことを認めて、わかってあげて、好きになる努力が必要です。
自分のことを伝えるだけは、相手は聞いてくれません。
また伝える力は、言葉だけではありません。
目つき・表情・態度が言葉以上にものを言います。

近代では、人間の本質を「理性」と考えてきました。
人間が人間に話をする場合は、相手の理性に対して話をすることになります。
これを「説得の論理」といいます。
私は正しい、あなたは間違っていると、
正しさを主張し、理屈で相手を説得しようとします。

感性論哲学では、人間の本質は「感性」であり、心であると考えています。
人間が人間に話すときは、自分の心を使って相手の心に向かって、
相手にわかってもらえるように話すことになります。
これを「納得の論理」といいます。

納得の論理とは、人に話すということを、
自分の心を使って相手の心に向かって話すことだと考える論理です。

心を使うとは、願いと祈りをもって話すことであり、
相手の心に向かって話すとは、わかってもらえるように話すことです。

わかってもらえるように話すとは、目つき・表情・態度を選んで命全体で話すことを言います。

この納得の論理は、東洋人が西洋人に教えていかなければならない文化です。
納得は、感性において成立します。
説得は理性です。

人間同士の本当の交渉は、相手の言葉を聞きながら、
目つき・表情・態度を見て、言葉の背後にあるものをお互いに聞き取ろうとして肚(ハラ)で聞くのです。
肚を割って話しながら、目つきや表情、態度で言外の肚を伝えるのです。
禅問答は、肚の対話です。このような精神は東洋だけのものです。西洋にはありません。

では、目つき・表情・態度を鍛えるためには、どのようにしたらよいのでしょうか。

西洋では人格という言葉はありません。意識もあまりされません。
磨くのは、能力であり、能力において優れた人間・人材をめざします。

東洋では、人格を磨き、能力と人間性において優れた人物となることをめざします。
人格には、「高さ」「深さ」「大きさ」の3つの次元があり、
それぞれの次元を高め、深め、大きくする努力をすることで、
人間性が成長し、目つき・表情・態度となってにじみでてくるのです。

それが「人間力」と言われるものであり、
人間力には、5つの内的人間力と5つの外的人間力があります。
人間力を伸ばすことが「伝える力」を伸ばすことにもなるのです。
(人格や人間力について、詳しくは、書籍や講演会で)

「風の思い」
~芳村思風 46の言葉~より

やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・

●芳村思風先生の勉強会
・9月1日(土)感哲みえ女子会
14:00~16:00津市リージョンプラザ
参加費:4,000円

・9月5日(水)名古屋思風塾
18:00~20:00 WINCあいち
参加費:2,000円

・9月28日(金)浜松講演会
18:30~20:30アクトシティ浜松 
参加費:3,000円

※お問合せは・・・
思風庵哲学研究所
Source: 芳村思風 感性論哲学の世界
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