人間関係が崩壊する原因

芳村思風一語一会 vol.5315 

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人間関係が崩壊する原因 
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現実の人間関係が壊れていく原因は3つ 
（1）愛の欠如　 
（2）身勝手な愛　 
（3）愛の未熟さ 
 
（1）愛の欠如 
理性的な意識だけで相手に対応すること。 
理屈で相手を責める。 
理屈で教育をする。 
合理性だけを追求して仕事をする。 
その結果お互いにストレスが溜まってしまう。 
理性や規則や合理性だけを重視して、 
相手を責める、なじる、批判する状態が 
愛の欠如という状態。 
 
愛のある対応とは、 
思いやりや心づかいをもって、 
相手を責めないで、 
許し、待ってあげるという対応。 
 
注意をしたり叱ったりすることも現実的には必要 
理性的に注意するのではなく、 
相手の心を思いやるとか、 
心遣いを同時にすることを忘れないこと。 
 
 
（2）身勝手な愛　 
愛しているつもりの愛。 
自分は愛しているつもりでも、 
相手にまったく伝わっていない状態。 
 
親の立場から勝手に考えた愛を 
子どもに押し付けている状態で、 
身勝手な愛、自己中心的な愛、 
愛しているつもりの愛。 
 
子どもが本当に満足するような愛し方ができていない。 
 
愛はあっても相手が愛を感じてくれていない状態がよくある。 
社長が思っている社員に対する愛と 
社員が求めている愛に差がある。 
妻が求める愛と夫が与える愛、 
妻が与える愛と夫が求める愛には、 
大きな差があることが多い。 
 
男と女の理想とする愛には差がある 
まったく同じはありえない。 
心の通いあいがない、すれ違いの自己中心的な愛。 
夫婦の関係においても、親子の関係でも、 
会社の組織においても 
「愛しているつもりの愛」が、 
人間関係が壊れる原因となっている。 
「私は、これだけ愛しているのにわかってくれない」 
という与える愛と求める愛の違いによる人間関係が壊れる原因。 
 
 
（3）愛の未熟さ　 
人間関係が壊れていく原因は、愛の未熟さ。 
愛は、求める愛から与える愛へと成長する。 
 
子どもには「愛されたい」という欲求しかない。 
成長するに従って「求める愛」から 
「与える愛」へと成長し、 
最終的には、与えるだけで見返りを求めることのない 
「無償の愛」へと成長する。 
 
多くの場合は、見返りを期待し、 
自己中心的で「愛されたい」という強い欲望がある。 
「もっと愛して欲しい」と愛を要求することは、 
愛の未熟さの表れ。 
愛されたいという気持ちが強いと、与える愛ではなく「奪う愛」。 
 
社会の中で体験や経験を重ねて、 
人のために何かをすることで相手が喜んでくれると自分も嬉しい、 
相手のために何かをしてあげたい、 
相手に尽くすということに喜びを感じる愛が少しずつ育っていく。 
 
お父さんお母さんの場合は、 
子どものために自己犠牲的な努力をしながら、 
愛を与え尽くして全く見返りを求めないという 
無償の愛と言われる愛に成長していく。 
 
求める愛から与える愛へ。 
求める愛が強いと、 
愛されていても「まだまだ足りない」という気持ちがあって、 
愛されているのに相手の愛し方が気に入らないといって相手を責めてしまう。 
 
人間は死ぬまで、愛されたいという気持ちはなくならない。 
どちらの割合の方が多いかによってその人の愛の熟成度が決まる。 
 
愛されたい気持ちが強い幼い愛から、 
愛を与えることの喜び、 
人の役に立つ喜びを感じ始めることによって 
大人の愛、熟成した愛へと成長していく。 
 
人間関係が壊れるのは、愛されたい気持ちが強く、 
いつも人に自分への愛を求める気持ちが強すぎると、 
愛されているのに物足りなくて、 
人を責めてしまって、 
愛を自らが壊してしまうことがよくある。 
 
最近、ＳＮＳなどでよく言われる「承認欲求」も 
身勝手な愛や愛の未熟さによる 
自分勝手な愛から出てきたもの。 
 
この3つが現実の人間関係が壊れる原因です。 
 
 
「人間関係10の原則」 
～愛の実力を育てる～ 
 
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・ 
 
 
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Source: 芳村思風　感性論哲学の世界