偏見を乗り越える

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 - 偏見を乗り越える

 

偏見を乗り越える

 

 

自分が変われば、
世界が変わるということをいいます。

自分の身に起こるすべての出来事は自分の責任であり、
自分に問題がある、と考えるべきです。

自分に関わるすべての問題は
自分の人間性に原因があるということです。

事実からいえば、本当は他人に
7〜8割の責任があるような問題でも、
自分との関わりから問題が生じたということは、
自分の人間性や能力にも問題を引き起こす原因が
何かあったと考えなければなりません。

人に騙されるということは、
自分にもそれだけの甘さがあったということです。

だから、相手を非難する前に、
自分に関わりのあるすべての出来事の原因の根本は
自分にも問題があるのだ、問題はそのことを
自分に教えてくれているのだと理解して、
自分を鍛える契機にしていかなければならないと
いうことです。

自分に問題がある。

だから、自分を鍛えて、
そのような問題を起こさないような人間としての
実力を自分自身でつくり出していかなければならない。

そのための契機として出来事に対応する姿勢が
非常に大切であるといえます。

人格の深さについて述べたことを
思い起こしていただきたい。

逃げてはならない。
自分に原因がある問題はすべて引き受けて立つ。
そういう気構えが非常に大事であると述べました。

感性論哲学では、自分に関わりがあるすべての問題は、
神仏が自分に与えてくれたものだと考えるのです。

如何なる失敗も、如何なる苦難も、
自分を成長させるために神仏が
与えてくれたものである。

ありがたいと受け止める。

そういう人生態度を持たなかったら
人間は成長しません。

この態度は非常に厳しいものがあります。

いつもそんなことをしていたら、
つぶれてしまうかもしれません。
だが、心構えとしてはそうでなければ
ならないということです。

自分に起こるすべては神仏が与えてくれた問題である。
その問題を解決することによって自分が成長できる。

自分の成長を願って
神仏が与えてくれたものが失敗であり、
苦難である。

そのように受け止めて逃げない。

引き受けて立つ。

そういう姿勢で人生に向かっていかなければ、
本物の成長はないと思います。

人間は一つの苦しみを、
問題を乗り越えていくごとに強くなり、
成長していきます。

その強さ、成長を自分のものにしていくには、
すべての問題は自分に責任がある、ととらえ、
自分のことを解決すればすべての問題は解決できる、
という対し方をすることによって可能になる。

その意味では、基本的には
自分が常に世界の中心であるという自覚が
非常に大切になります。

自分が変われば世界が変わるというのは、
自分が世界の中心であるということなのです。

『人間の境涯』より

※「境涯論」は、時間がかかるため
講演会ではほとんど話す機会がありません

 

 

 

人間の境涯 新装改訂版 より

 

 


Source: New feed

 

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