何のためにやるのか

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何のためにやるのか

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芳村思風一語一会 vol.3133
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問いを持つ
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人間は、答を求め、答を出すことで安心し満足する。

多く人々は、その答に支配され、その答に縛られて、

他の答や考え方の違う人と対立することが多くあります。
自分の答が正しいと信じ、答に縛られた人間が、

宗教やイデオロギーや文化や価値観の違いを理由に戦争をし、殺し合っています。

価値観の同じ人だから結婚する、価値観の同じ人としか仕事ができない、
社員全員の価値観を統一するということは、
違う価値観を認めない、個性を認めない、違いを認めないということになる。

生まれた環境が違い、育ち方が違い、出会いが違うのだから、

まったく同じ価値観や考え方になることはない。

答に縛られることの恐ろしさを認識し、自覚しなければならない時代です。
人間が答に縛られるのは「真理はひとつ」と考える理性に支配されているからです。

真理はひとつと考えると、今あるいくつかの考え方の中のどれかひとつが正しいとなる。
今ある答のどれかひとつが正しいのではなく、
学問も社会も人間も常に、より正しい考え方、よりよい考え方へと成長し、

発展し、進歩し、変化し、動き続けているのです。

最近の量子力学では、宇宙は法則に従って動いているのではなく、
常に宇宙全体が秩序と法則を模索しながら動いているとされています。
私たち人間もその宇宙の中で生きているのだから、
固定観念や自分の考え方や答に縛られることなく、

自分の意識や考え方を成長させなければならないのです。

そのために人類は近代における「真理はひとつ」という価値観から脱却し、
理性は完全だという考え方を捨てなければならないのです。

人間は不完全な存在であり、理性も合理的にしか考えられない有限で不完全な能力なのです。

現実は、合理的なものと合理的でないものが互いに一対となって存在しています。
善は合理的なもので、悪は非合理で合理的でないものです。

理性で考えれば、善は良いが、悪はダメとなる。
しかし悪がなくなれば、何が善かわからなくなり、善を求める心は消えてしまいます。

物事には、完全な善はなく、プラス面とマイナス面が常に半分ずつある。
表には裏、陰には陽、光には影があるのが、真実の世界です。

真実は、矛盾を内包し、理性や真理は矛盾を排除する。

だから理性では矛盾ある真実に対応できない。
理性で考えて、どんなに正しいと思っても完全・絶対ではないのです。
だから私たちは、答を持ちながらも、
その答に縛られないためには「ほんとうにこれでいいのか」と
問い続けなければいけないのです。

「問い」を忘れたとき、人間は成長が止まります。
常に答は不完全なのです。
不完全とは間違っているということではありません。
他から学び成長できるということです。
             

やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・

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※お問合せは・・・
思風庵哲学研究所

 

 


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