100年後も残って欲しい会社セミナー

10月24日(月)~25日(火)一泊二日合宿形式で開催しました。

講師は

株式会社アドバネクス会長 加藤雄一氏

鎌倉投信 株式会社 取締役 資産運用部長 新井和宏氏

最初に受講生同士がお互いを知る為に、2人1組になって、お互いがお互いの自己紹介を行うところから行う事で参加者の緊張感も解きほぐれ、温かい雰囲気の中でセミナーが始まりました。

新井様から今回のセミナーにおいては、皆さんに考えて行動していただきたい。
その行動する事が大切であり、
自分の関わっている組織の理念をまず考えるところから始まりました。

経営理念がしっかりしていれば100年後も残る会社になる

鎌倉投信様を例に
「鎌倉投信は社名の通り投信会社であるが、投信会社でなくてもよい」その時に一番良い商品があれば、その時にお客様に提案する。どこかで変わるかもしれないし、環境を見てお客様を見ながら提供する商品は変えてもいい。

ただし、変えてはいけないものも決めないといけない。

自分たちが100年続く理念は何か?
100年後ここにいる人たちはおそらく生きてはいない。
だからこそ100年先を見据えて伝える、伝わる言葉を書くことから考え何を残すべきか、何を変えていいのか
100年続くには100年後も必要とされている事が大切、そこに利益が出る出ないは関係ない。理念を掲げる際は必要とされるかどうか

経営はバランス

バランスの取れない経営は成り立たない。
今問われているバランスは
「事業性と社会性の両立」

NPOであればどうすれば寄付金、補助金に頼らずに継続できるか
事業性のある会社であればどう社会性を確立するか

ここ10年の間で徐々に社会性が求められつつある中これからは加速度的に早まってくると思われる。

例えば若い人たち
金儲けのために仕事をしようとする人は殆どいない。物質的欲求が少ない中で、精神的欲求を満たしたい。そこに応えないと優秀な人は来ない。そこでテーマになるのは感動、共感

人は感じて、共感する事で動いてくれる。

アドバネクス加藤会長

加藤会長のアドバネクス様は自動車、航空機、人工衛星から日用品まで多岐にわたり家電製品やプリンター、デジカメなど精密機器、ボールペンの事務用品や日用品、そして医療機器に用いるバネの製造メーカー

従業員1500名を抱え、数百億の売り上げの会社

そんなたくさんの従業員さんを抱えながらも、現場で働いている社員さんの事を常に考えている方で、どうすれば社員さんが楽しく、やりがいを持つことができるかを現在60代後半でも常日頃工夫しながら展開されています。それを会社を継ぐころからずっと続けてきているとの事で体験談を基に100年残る会社についてを語って頂きました。

世界一の会社を創りたいという思いがある中
世界一の会社はどういう会社なのか?

100年生き残る会社を創るのではなく、お客様に愛される会社を創る。
結果お客様からの支持を得て継続する、成長する会社を創りたい。

お客様に愛される会社とは

お客様の必要とするもの、サービスをタイムリーに提供する以上のものを提供し続ける。
感動を与え続ける。そこにトップのこだわりと現場力(主体的な社員の行動)=企業文化づくりが必要になってくる。

だからこそ、感動を与え続けお客様に愛される為にも感動を与える現場の人たちこそが主体的に動く為の工夫を重ねてきた事を解説頂きました。

 

 

お客様がビジネスを創ってくれる

それはあなたの会社だから注文をだすよ。というレベルから
あなたにやってほしいからこの仕事を始めてほしい

お客様が愛してくれる、単なる提供する商品と対価の関係から、それを超えたサービスを提供する事によりお客様がこの人、この会社を育ててくれるという事。

常にお客様の事を考えて行動する事を意識しお客様が感動するところまで社員さんの意識を変革する。その変革もまずはトップが本気で取り組む事を示す事により現場の人たちがトップが変わったという想いを基に動くことが出来る。そんな場作り、環境作りを本気で行うトップがいるからこそ変わる事が出来る。

 

そして、判断は感性から
感性は体験から

感性からの判断は理屈を並べての判断より優れている。
それは自分を信じる事であり
体験をたくさんしないと感性が磨かれない。
意識を持って体験をたくさんする事により自分自身の感じる事からの判断が磨かれる様になる。
感性から出てくる答えは桁違いの体験談に基づくものであり、命がけで創り続けてきた会社、社員さん、お客様との関係が根底にあるからこそ表面的なテクニックやノウハウに頼らず、自分の心に問う感性を大切にし判断する事